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【酸性土壌】さんせいどじょう

ほとんどの植物は弱酸性~弱アルカリ性(pH6.5~7.5)の土を好む。しかし日本のように雨が多いところは土中のアルカリ物質が流乏して酸性になっていることが多い。このカルシウムやマグネシウムなどのアルカリ物質が少なくなると土中の有益な微生物にも悪影響を与えて植物の生育にもよくない。石灰を散布して矯正してやることが大切。


【CR】しーあーる

Clubroot Resistance:根こぶ病抵抗性品種の略。根こぶ病とはカビの1種である根こぶ病菌が引き起こした土壌病害で、近年ハクサイやカブなどで被害が増大している。

【直まき】じかまき

畑や花壇にタネを直接まく方法。ホウレンソウやツケナのような生育の早い品種や、ダイコンやニンジンなどのような直根性(1本の太い根が伸びる性質)の品種、またエダマメやインゲンなどの豆科、また移植すると育ちが悪くなる草花などに用いる。

【地這(作り)】じはい(つくり)

キュウリの作り方のひとつ。もうひとつの方法が支柱作り。地這作りは支柱を立てない分手間がかからない反面、場所を広く使う上、果実が葉で光をさえぎられてよい色が出ないなどの欠点がある。また支柱作りには場所を取らないことや、まっすぐきれいな果実がとれるなどのメリットがある反面、支柱やネットを準備する手間がかかり、台風などで支柱が倒れるなどの欠点もある。場所や状況によって使い分けるとよい。

【霜しらず】しもしらず

キュウリの系統名のひとつで、霜が降りる頃まで収穫できるという意味。余蒔(よまき)という場合もある。

【宿根草】しゅっこんそう

花が咲き終わっても根が地中で生き続け、毎年花を咲かせる品種。
一般的には八重咲きかすみ草、キキョウ、カンパニュラ、デルフィニウムなど色々な品種があげられる。
しかし、植物の根が栽培される地域の夏や冬を越えられるかどうか(宿根できるかどうか)で宿根草となりうるかどうかが決まるので、地域によって品種も違ってくる。

【沈丁花】じんちょうげ

早春に芳香のある花を咲かせる常緑の低木。例年ある程度決まった時期に咲くことを利用し、一般的には春まき野菜のタネをまく時期の目安として利用できる。


【すじまき】すじまき

タネのまき方のひとつ。他にも点まき、ばらまきなどの方法がある。
(写真は見やすいよう枝豆のタネを使っています)

すじまき

板や棒などでまき溝を作り、すじ状にタネをまく方法。一般的にはニンジンやホウレンソウ、シュンギク、小松菜などの葉物野菜の栽培で用います。またネギやタマネギの育苗などでもこの方法を用います。

点まき(テンパともいう)

トウモロコシ、ダイコンやカブ、またエダマメやインゲンなど豆類に適し、一ヶ所に4~5粒くらいまきます。

ばらまき

草花の微細種子などを育苗箱で移植まで育てる際などに用いる。少し高いところからまくこと、またタネが少量の場合はあらかじめ砂などと混ぜてまくと均一にまけます。


【センチュウ】せんちゅう

ネマトーダとも呼ばれる害虫の1種で、ネコブセンチュウ、ネグサレセンチュウなどの種類がいる。ミミズのような体型で長さ1mmにも満たず肉眼で発見することは難しい。
前者は根にコブを作り、後者は直接根が腐って被害を受ける。さまざまな植物に寄生する。鉢やプランターならば土を広げて炎天下にさらすことで駆除できるが、畑の場合は劇物指定の薬品で土壌消毒をしなければならず危険。家庭菜園ならNCS液剤を用いるとよい。
またマリーゴールドを育てると根から分泌される特殊な成分でネグサレセンチュウが駆除される事が知られている。ちなみにハクサイなどで問題となっている病気の根こぶ病とは別。(「CRを参照」)