ダイコンの
Q&A
芽が出ません。
まず考えられる可能性のひとつはタネまき後の乾燥です。適当な水分がないとタネは発芽しません。もう一つ考えられるのは、タネまき直後に強い雨に当たり畑の表面が固まったりした場合、発芽しかかったタネでも酸欠状態で地上に出られなくなることがあります。水分が多すぎる場合も同様です。
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大きくなりません。
ダイコンには色々な品種があります。スピードがあって一気に大きくなる品種や、ゆっくりでもじっくり肥大して畑に長く置ける品種など、生育パターンも様々です。品種それぞれのペースで大きくなりますから、安心して待っていてください。ただし、生育不良で大きくならない場合は、栽培の方法に問題があるでしょう。一つは肥料が少なく生育できない可能性です。元肥を施していても大雨で流されている可能性もあります。この場合は追肥をしてみましょう。もう一つは逆に肥料が多すぎ葉ばかりが出来て、根に栄養がまわせない状態になっている可能性です。地上部の生育が落ち着くのを待つしかありません。次年度の栽培では最初の肥料を控えめにして様子を見ながら追肥してみましょう。何れにしても畑の肥料分は目では見えませんので、生長をよく観察し、経験を蓄積して野菜栽培を楽しみましょう。
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又根になってしまいます。どうすればよいか教えてください
ダイコンは直根性の作物で、発芽してすぐに土中深くに向かってその根を伸ばしでいきます。そして、ある程度の長さになると、適温条件下で肥大を始めます。ところがその初期段階で、伸長する根の先端に何らかの障害を受けた場合、直根の先端が傷んでしまい、それ以上伸びなくなってしまいます。そうすると、本来細いひげ根だった根が肥大し、いわゆる「又根」となります。
又根ができる原因は下のようなことが考えられます。
A:肥料焼けを起こした。
油かすなどの有機肥料や堆肥が完全に腐熟しておらず、その発酵熱やガスでダイコンの根の先がその部分に当たり、傷んで芯が止まった可能性があります。完熟した、充分こなれた堆肥を早めに投入しましょう。また、化成肥料をタネまき直前に施したため肥料が土に十分なじんでいないか、片寄って散布してしまい、そこへ伸びた根の先端が当たり、肥料焼けで傷んだ可能性もあります。
B:耕し方が充分でなかった。
畑の耕しが不十分だった、もしくは土壌水分が多いときに無理をして耕した場合、土のかたまり(土塊)ができたり、土が硬くて直根が伸びれず、又根になった可能性です。
C:根の伸長途中に極端に乾燥した。または水に浸かった。
発芽後に直根が伸長する途中で、極端に土壌が乾操すると、直根が途中で傷んで止まってしまう、あるいは水はけが悪い畑では、根の先端部分がたまった水で傷み、又根となることがあります。
総合的な対策としては水はけの良い畑で、堆肥などはタネまきの2週間前には施し、充分耕すことです。
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土の中の深い所に耕盤と呼ばれる硬い地層があると、そこで大きくなった部分は抜けないので折れるしかありません。最初のタネまき前に、充分深く耕しておくことが大切です。
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空洞症は根の生育が伸長から肥大へ移行する時に根の中心部にすき間ができ、その後の生育不具合によって、そのすき間に細胞が十分に充填できなかった場合に発生します。原因となる要因は、
A:高温により生育が過剰に進んだ場合
B:低温や過湿により生育が著しく停滞した場合
C:生育後半に肥料が多く、急激に肥料分を吸収して肥大した場合
等です。ダイコンの直根が伸長から肥大へ移行する時の水分、地温、肥料のバランスが大事といわれています。特にちっ素肥料の過剰施用は空洞症の発生を助長するので注意しましょう。
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軟腐病です。特に気温の高い時期に発生する細菌性の病気です。病原菌が付近の株に伝染しますから見つけたらすぐに畑から持ち出し処分します。生育中に株元が割れ、そこから菌が侵入して発症します。水はけの悪い畑や、台風などの気温の高い時期の強風や大雨の後、さらには葉が出来過ぎても発生が多くなります。密植しないことや高うねにすることも病気の予防には一定の効果があります。
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ス入り現象は植物の老化によるものです。程度が軽ければ食べることは可能です。原因は収穫遅れですから、品種それぞれの収穫目安の日数を確認して収穫しましょう。
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根の首部の割れは葉の成長に根の肥大が追い付かない場合に起こります。最初の肥料が多すぎて葉ばかり大きくなる時に起こりやすくなりますので、元肥を控えめにして生育の様子を見ながら追肥するようにします。一方胴部や尻部の割れは乾燥などにより表皮が柔軟性を失い、その後の急激な肥大でバランスを崩して起こります。タネまき段階から畑の水分を適切なレベルで保つように水やりなどをしましょう。
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葉が縮れて緑も薄くなっています。何が原因でしょうか?
アブラムシが発生していてウイルス病にかかっている可能性があります。生育初期のアブラムシ防除を徹底するしかありません。生育初期に見つけたなら早目に畑から持ち出し処分します。根が充分な大きさになっていれば食用に問題はありません。
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立派なダイコンができたのですが切ると中が黒くなっています。どうしてでしょうか?
内部褐変症という生理障害のひとつでしょう。特にダイコンの肥大が高温期に当たると発生しやすい症状です。秋の早まきなどで発生がみられますので、無理な時期のタネまきは避けましょう。
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花が咲いてきました。
ダイコンは低温を感じて花芽ができます。特に春まき栽培ではタネまき直後から本葉4~5枚の時期の低温で花芽ができる可能性が高まりますのでビニールトンネルなどで保温する必要があります。なお、蕾はほろ苦いですが美味しく食べられます。
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タネの色にばらつきがありますがどうしてでしょうか?
同じ品種のタネでも、最初に咲いた花と最後に咲いた花では稔るタネの熟度に若干のばらつきが生じ、タネの色の濃淡に現れることもあります。トーホクでは選別機でこのような違いをなくすように調整していますが、時としてわずかな違いが残る場合もあります。ただし、生育には差はありませんので安心してお使いください
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